Nutcracker 〜くるみ割り人形〜
冬晴れ、というに相応しいひんやりしたお天気が続いています。
クリスマスまで残り1週間となりました。毎日多くのお客様にご来店いただき、本当にありがとうございます。この時期はプレゼントをお探しの方や、自分のためのクリスマスグッズを買われる方がお見えになります。
前回に続きドイツの木工品についてお話しします。木工品はファンも多くコレクションされている方々に毎年お会いできるので、私たちも楽しみにしています。
昨年のブログにも書きましたが(→過去ブログへ)くるみ割り人形は、日本のみならず世界中にコレクターがいます。ドイツにはくるみ割り人形の美術館があるほどで、人気の高さがうかがえます。
ドイツの木工品のほとんどがエルツ地方のザイフェンという村の工房で作られており、村に工房は100以上あります。またさらに個人の職人たちが組合を作り、集団で販売するシステムもあります。それぞれの工房、職人たちが個性のある作品を作っているため、一言に「くるみ割り人形」と言っても、顔の表情、大きさ、色使い、、、などまるで違うもののように見えます。そこが素晴らしく、コレクターごころをくすぐるのでしょうね。
クリスマスカンパニーでも、伝統的な表情のものから、可愛らしいものまで様々です。
ショップで扱っている一番小さなくるみ割り人形は、高さ7cm。手のひらにのる兵隊は目が合うとこちらがキュンキュンとした気持ちになります。置く場所を選ばず、ミニツリーや観葉植物の側に飾ったり、撮影の小道具として本格的な雰囲気を出せると思います。ドールハウスなどミニチュアクリスマスシーンを演出するにもピッタリです。
大きなくるみ割り人形は、100年の歴史を持つRichad Glasser社の商品です。
高さ33cmの恰幅の良い姿は堂々として見えますが、くるりとした丸い瞳がチャーミングで人を惹きつける魅力があります。ラッキーマンと呼ばれる煙突掃除屋さん。ドイツでは幸運のシンボルと呼ばれる煙突掃除屋さんのモチーフで、周りには、蹄鉄・クローバー・キノコ・ブタとラッキーアイテムが勢ぞろいしています。見かけると幸運が訪れるとも言われています。
他にも、王様、おもちゃ売り、といずれもドイツの文化を象徴するようなものを選んでご紹介しています。
大きいサイズのくるみ割り人形は、細部に渡って高度な職人技が光り多くのコレクター達の憧れで、ドイツ国内外で愛され続けています。
ベーシックな兵隊のくるみ割り人形も取り扱いもあります。
どれも決して、安いものではありません。
しかし、長い歴史を経て、職人達の手作業で作られ、山を越え、空を飛び、私たちのところまで来てくれた木工品達は、高い技術と本物の品格を兼ね備えています。
時を重ねて味わいを増して行くことができるものが少なくなってきたこの時代に、強く美しいこの工芸品はきっと、お手元でさらに価値あるものになっていくでしょう。