Christmas Company collaborated with Raymond Savignac

クリスマスカンパニーのオリジナルグッズのサンタクロースは、全て1枚のポスターから生まれています。
そのサンタクロースを描いたのは、
レイモン・サヴィニャック。

ECサイトのブログに来ていただいたみなさまに、改めてここで、彼の魅力についてお話しさせていただきます。
また、サヴィニャックとクリスマスカンパニーとの出会いやストーリーを、今後このブログの中で、折に触れ、お伝えしていきたいと思っています。

サヴィニャックは「ポスター界の最後の巨匠」
と呼ばれるフランスのポスター画家。
1907年、パリ生まれ。パリのエコール・ラボアジェで学んだ後、1935年にアール・デコの画家カッサンドルに弟子入りします。
1949年、友人の画家であるヴィユモとの二人展で、モンサヴォン石けんのために描いたがお蔵入りになってしまっていた
「牛が自分の乳で石けんを作る」
というポスターを展示していたところ、それがモンサヴォン社の経営者に買い取られ正式採用されます。
その後は広告ポスターの世界で活躍し、フランスはもちろん、世界中の企業のポスターや商業デザインを数多く手掛けてきました。
エールフランス、ミシュラン、ペリエ、ダンロップなど大手企業をはじめ、サントリービール、森永チョコレート、豊島園、など日本のポスターも描いています。

海外における、ポスター画の価値は、アートとしての評価が非常に高く、フランスでは広告ポスターの重要なコレクションを保管する機関があり、そこにサヴィニャックの作品も多数保管され、守られています。
1992年には、フランスの国家功労勲章も受賞しました。

サヴィニャックの作品が愛される理由は、シンプルでインパクトの強いアイデア、ユーモアと知性、そして明るい色彩などが挙げられます。
登場する動物や、人物の表情は、見る人が楽しい気持ちになり、圧倒されます。
風刺画を描いた頃もあり、クールで辛口な作品もまた、サヴィニャックの魅力です。
言葉に頼らず絵だけで
「伝えるべきことの多くを伝える」
という表現スタイルは、グラフィックデザイン界に大きな足跡を残し、世界中のアーティストやデザイナーに多くの影響を与えることとなりました。

広告は、自然に人々の視野に入ります。
テレビやインターネット、動画など広告ツールが多様化した現代で、サヴィニャックの作品は、今もなお私たちの視覚という感覚に語りかけています。

このような一時代を築いたポスター画家が、なぜ日本の小さなお店のためだけに絵を描いたのでしょうか?

この物語の続きは、また次回に…。

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