The first Sunday of Advent is this weekend.

今週末の11月27日は、2022年の最初のアドベントの日曜日です。

クリスマスを待ち望む準備期間をヨーロッパではアドベントと呼び、日本語では主に「待降節」と呼ばれます。クリスマスの前の日曜日の4回分の期間がそれにあたります。
キリスト教においてキリストの降誕を待つ期間で、宗教的に堅実に準備を行うものと、チョコレートのアドベントカレンダーなどで楽しむ性質のものとの両方が世界中に広がっています。ドイツのクリスマス マーケットのほとんどがアドベントの始まり頃の 11 月下旬に開かれます。
クリスマスイブに至るまでの 4 週間と4 つのアドベントの日曜は、喜びにあふれる忙しい時間として、キリスト教でない家庭にも広く根付いています。

ドイツ語圏のヨーロッパでは多くの家庭が最初のアドベントの日曜日にアトベントクランツ( Adventskranz ) という、キャンドルを立てたリースを飾りシーズンを開始します。
アドベントにリースをささげる習慣は実はそれほど古いものではありません。
1839年にヨハン・ヒンリッヒ・ウイッハーンという学者が、孤児院を運営していました。そこで、孤児たちにクリスマスまでどれだけ待たなければならないかを具体化して示すために彼は古い馬車から大きな木製の車輪を取り出します。その上に毎日 の24 個の小さな赤いキャンドルと、その間の日曜日用の4 つの大きな白いキャンドルの合計28 個のキャンドルを置きました。それを誰もが見られるように吊るしたことが、アドベントクランツの始まりです。これは多くの国に広まっていきました。

アドベントクランツの現在の形は、小さくキャンドルの数も減っています。
クリスマスイブまでの各日曜日にひとつずつ、合計4本のキャンドル。中には5 つ目のキャンドルがあるものもあり、通常は他の 4 つよりも大きく中央に配置されています。
テーブルの上にデコレーションされ、素材・デザイン・形もバリエーション豊富になっていきます。モミやツゲなどをベースに松ぼっくり、どんぐり、赤い実、リボン、、、想像力に制限はありません。
リースだけでなく、4つの数で表現されたものはアドベントを意味することも増えています。


 Advent calendar / タペストスリー

クリスマスカンパニーのショップには、アドベントクランツやその材料をお探しの外国の方が、たびたびいらっしゃいます。一般家庭にも、なくてはならないものになっていることがよくわかります。

さあ、アドベントのはじまりです。
クリスマスを楽しみに待つことは、世界に共通する幸せな文化です。
クリスマスへのひとときを、一緒に楽しみましょう。

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