That's a very important job


2022年のクリスマスに向けて、国内外のサンプル選びをしています。


ドイツをはじめとするクリスマスの展示会は残念ながら、今年も開催されることはありませんでした。

(以前の様子を書いたブログがあります、よろしければ、こちらもご覧ください↓)

https://www.christmas-company.com/blogs/blog/frankfurt-messe-christmas-wold

クリスマスシーズンの仕入れでは、まずその年のグラスオーナメントのカラーコンセプトを決めます。
グラスオーナメントはツリーの主役。トレンドを取り入れながらも、日本の暮らしにとけ込むようなカラーが人気があります。そのカラーをもとに、他のオーナメントやリボンなどを決めていきます。

ドイツのインゲグラス社は私たちの仕事の仕方を長年見てきているので、その年のカラーチャート(色見本)を届けてくれます。直径2〜3cmの小さなグラスボールの実物で色を見て選ぶことができます。
クリスマスカンパニーで取り扱うグラスボールは6cmや8cmで、見本より大きくなることで反射率が違ったり、色が薄まったりして違うことがあります。

また、ドイツ語と日本語を翻訳する際の表現も注意すべき点です。例えば、昨年のカラーの「Candy pink」ドイツをはじめとするヨーロッパでのキャンディピンクカラーと言えば、ピンクに白を混ぜたような甘い印象のある柔らかいピンクです。ですが日本でキャンディピンクを検索すると、メタリックでピンクに少し紫を混ぜたようなポップな濃いピンク色が出てきます。
日本とヨーロッパの感覚の違いに気をつけて、想像しながら、色を選んでいきます。

そのグラスオーナメントの色が決まると、次はそれを元に他のオーナメントやリボンを選んでいきます。
特にリボンは、素材によって発色が違うので、これまた注意が必要です。

2021年からは、インターネットやカタログなどからも商品を選んでいます。
パソコンの画面を通して見える色と実物の色は違う印象を持つことが多くあり、実際にツリーに飾ってみるとまた違う雰囲気を出すものがあったり、、、。カタログに書いてあるサイズよりも大きいものが来て驚くこともありますが、想像よりもずっと素敵なものが届いたりもします。

日本では「サンプルは無料」というイメージがありますが、海外ではサンプルも列記とした商取引で代金が発生します。
それは、原材料費や作った職人への人件費といったお金の面だけでなく、メーカーとの信頼関係の証でもあります。
早い段階でクリスマスのサンプルを届けることは、大切な情報が漏れてしまう可能性を含んでいます。メーカーは「信頼し取引をしていますよ」
こちらは「今年も納品よろしくね」という相互確認でもあるのです。

そうして、貴重な商品が届きます。
スタッフもみんな、ワクワクする瞬間です。
百聞は一見にしかず、とはよく言ったもので実際のサンプルが届いて初めてわかることがたくさんあります。


みなさんにお披露目できる日を楽しみにしながら、ひとつづつ大切に作業をしています。

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