most valued client 〜大切なお客さま〜


クリスマスカンパニーは、今年39周年目のクリスマスを迎えます。その歴史の中で、クリスマスグッズは購入できる場所も機会が広がっていきました。そんな中、東京の代官山の小さな雑貨店がこれほど長くクリスマスショップとして続けてこられたことは、ひとえにお客様のおかげだと感謝しております。ありがとうございます。

皆様のお人柄が素敵で、私たちは働きながら、一年を通して優しく豊かな気持ちになっています。
クリスマスショップと知らずに、代官山を散策する際にふらりと寄って、ときめく物との出会いをされる方。
「ネットで見て、ずっと憧れていたんです」と、ご旅行のプランに組み込んでくださる方は、じっくりひとつづつお店を楽しんでいるのが伝わって来ます。

11月からは、顔見知りのお客様も増えてくる季節ですが、お店が混雑していたり、レジを間違えないようにと必死で気がつかなくて、後から気がつき申し訳なく思っています。
先日、私が外出している日にご来店頂いたお客様が再度お店を訪れてくれました。

「この前、居なかったから顔だけ見に来たよ」と笑顔で入口から友達風に手を振ってくださいました。

別のお客様にも「会えてよかった〜!クリスマスに会わないと調子でないよ。ミセスクリスマスだからね」
と言われ、なんだかこそばゆい思いをしつつも、私も歳を重ねてそんな風に見られているのだと思いました。

昔、飲み屋さんで会って以来、クリスマスツリーに魅せられた方がご家族でご来店。ツリーにはもう十分なオーナメントがあり完成していますが、今年もオーナメントをひとつお買い上げくださいました。
娘さんはスノードームを、毎年ひとつづつコレクションされています。

ツリーを買いに来たカップルが、デコレーション用のリボンを教えて欲しいと言われ、私と彼と彼女と3人でリボンの作り方を教えながら作ったことも、楽しい思い出です。
その後結婚され、赤ちゃんに会うことができて嬉しかったです。


お母さんの背を越えるくらいに大きくなったお子さんが、久しぶりに会った親戚にするように、立派にきちんとご挨拶ができるようになったり。

毎年フラーデというドイツのメーカーの木工品だけを購入する男性がいらしゃったり。

ずっと通っていた方が、2年前に飼ったトイプードルとご来店なさり、また新たな家族が増えたことにほっこりさせていただきました。


それはもう、多くのお客様に支えられてきたストーリーはここに書ききれないほどたくさんあり、時の流れも感じます。
クリスマスグッズは揃っているけれど、それでもこの小さなクリスマスショップを選んで来てくださる方々との時間はかけがえのないものです。
お一人ひとりの心の中に、忘れられないクリスマスの思い出があり、その中のワンシーンとしてこのお店があるとするなら、とても幸せに思います。

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