Live with our Christmas ornaments.

ツリーに飾りつけられる丸いボール。
シンプルなカラーボールに加え、近年はデザインされたものも多く見られるようになってきました。
中でも、ガラスでできたボールにデザインが描かれているものは、ツリーに飾ると、他の素材にはない輝きと存在感があります。

クリスマスカンパニーでは2000年から、毎年オリジナルデザインのグラスボールを製作し、輸入しています。
ブロウグラスと呼ばれる口吹きの技術を用いて、ガラスを吹き込み繊細な塗装と装飾を、全て手作業で行います。
透明なグラスボールに描かれたオーナメントは、当店のベストセラー商品のひとつです。

毎年1月にドイツでは、クリスマスの国際見本市が行われています。
その年の12月のクリスマスに向けて商品が紹介され、世界各国のバイヤーが訪れます。
クリスマスカンパニーは、毎年そこへ参加し、数日間でその年のコンセプトを決定し、カラーやオリジナルデザインを組みたてメーカーにオーダーします。その数日間で1年間のイメージが決まってしまうので、寝ている暇などありません(笑)。

当初は、チェコのガラスオーナメントを扱うメーカーで作っていました。その頃、デザインされた丸いグラスオーナメントといえば、色のついたボールにデコラティブなデザインや風景が描かれた工芸品に近いものが多かったと思います。
クリアなボールにデザインを描いて欲しいと言ったときに、メーカーのデザイナーは
「このデザインでは、裏から“のり”が透けてみえてしまう。これはグラスオーナメントでは、やってはいけないことだ」と言いました。
当時ヨーロッパでは主流ではなかったのです。
私は、彼女に説明しました。
「日本ではプラスチック素材のオーナメントもあり、それと一目で違いがわかるもの。裏から見える白い糊も重なりあってデザインに見える様に考えてある。見えなくするのではなく、見せて欲しい!そして、日本人は繊細なものを好む!」

彼女は、とても厳しい人でしたので、それをわかってもら為には、2年かかりました。
その後、私の作りたかったトランスペアレンツのオーナメントは完成します。それは、店頭で瞬くように売れてお客様の元へ。
それからは、スワロスキーを付けたり、様々なビーズやクラッシュグラスなどを用いてデザインをしました。

5年ほど時が過ぎた時に、彼女は私に言ってくれました。
「アジアの機械生産が増えて、私達の技術を見せる事ができるのは、トランスペアレンツの世界なのよね。」と。でも、それは少し寂しそうでもありました。

現在、クリスマスカンパニーはドイツのクリストボン社に製作を依頼しています。
クリストボン社は、クリスマスオーナメントのコレクター達が憧れる高級オーナメントのメーカーです。職人の精巧で品質と優れたデザインは、ドイツのみならずヨーロッパやアメリカで世代を越えて世界中で愛されています。
デザイナーのワグナーさんは、私にとっては魔法使いのような存在です。
今まで、どの会社に相談しても、出来ないと断られた事を
「やったことは無いけど、やってみるわ。私が貴女の望みを叶えてあげる!」
その感性の鋭さと強いパワーに触れるとオリジナルグラスボールを作り続けたい!と改めて思います。
今年は、35周年を記念して永遠に色褪せないエバーグリーンというデザインと他2種類の新作をデザインしました。

一方、世界中のブローグラス職人の数はだんだんと減っていきます。オーナメントの種類や素材が多様化していることや職人の高齢化など、理由は様々ですが、伝統的なグラスオーナメント作り続ける会社は、その困難な状況でも努力し続けています。

私達も作り続ける職人がいる限りご紹介していきたいと思います。

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