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クリスマスのオーナメントやグッズには大変繊細なものも多く、お客様から言われることがあります。

「こどもが小さいうちは危ないから、壊れないものにするわ」

ガラスのオーナメントはもちろん高い場所から落とすと割れます。木工品も乱暴に扱うとパーツが外れてしまいます。

ではなぜ、ドイツではこれほど長くガラスや木工品のオーナメントが愛され受け継がれているのでしょう。

気になって、ドイツに住むお子さんのいる方に聞いたことがあります。

「グラスボールや木工品のオーナメントは壊れやすいけれど、ドイツではこどもがいてもそれらを飾るの?飾り方の秘訣はあるの?」

すると、軽やかに潔くこう答えてくれました。

「こどもが危ないからっていう理由でクリスマスのデコレーションを変えたりすることは無いわ。こどもだって、ちゃんと話したら握り潰すようなことはしないし、触るときにはそっと触ってねと伝える。万が一、壊して手を切ったとしても、手当てをする。優しく扱わないと痛い思いをすることになる。それで、ものが壊れるという加減も覚えることができるし。もし壊れても、直せるものは直して使うわ。受け継いでいるものや思い出深いオーナメントがあって、大人もそれを飾ることを一緒に楽しみにクリスマスをむかえるのよ。」

もちろん、宗教的行事としての価値観の違いはあります。しかしドイツではあえてそれらを飾って、壊れる、慎重に生活する、大事にするという多くのことをこどもに伝え、『本物と暮らす』という職人の国らしい文化を大切にした教育の場にもなっていたのです。良いものを守っていくためのドイツ流の礎がそこにはありました。

毎年クリスマスになると来てくださるファミリーのお客様がいます。

一番最初にいらした時は、お子さまは生まれたばかりでした。オーナメント売り場に小さな赤ちゃんの手を乗せて、手を触れたものを買われていきました。自ら物をさわる様にになれば、お子さまが触れたものを買っていかれていました。だんだんと大きくなられて、最近はお子さま自身がオーナメントを選んで行かれます。

「今年は、初めて子供が選んだのよー」ご両親の笑顔を拝見すると、私たちも、一緒にお子さまの成長を見させていただけて、幸せに思います。

毎年同じメーカーのものを一個づつコレクションしてくださる方、記念の年にちなんだオーナメントを購入してくださる方、、、例えば、お家を建てたらお家のオーナメント、赤ちゃんが生まれたらベビーのオーナメント、などという風に、長く楽しむ事を前提とした選び方が増えています。

ツリーに飾る全てのオーナメントを、一度に揃えることももちろんできますが、クリスマスの度に少しずつ楽しんでいただけるようなご提案もしております。

35周年を迎えて、これからも良いものを作り、集め、本物の良さを伝え続けていけるように努めていきたいと思います。

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