A Gift For Christmas / クリスマスのための贈り物
街中もすっかりクリスマスのムードが高まって、気温の変化とともに、贈りものを探す方が少しずつ増えてきます。
欧米では、クリスマスのプレゼントを贈るタイミングが日本とは少し違います。
「クリスマス=25日にプレゼント」というイメージが強いかもしれませんが、実は2回プレゼントを受け取る国もあります。
ドイツでは12月6日は「ニコラウスの日」と呼ばれ、この日、子どもたちは前夜に靴やストッキングを暖炉や玄関先に置いて眠ります。すると朝、ニコラウスがやってきて、お菓子や小さな贈りものを入れてくれる――そんな物語のような習慣があります。
そしてもうひとつが、12月24日。
ドイツでは、クリスマスイブに「クリストキント」が大きなプレゼントを運んでくるとされています。
ツリーの下に並ぶ贈りものは、この日のために用意された特別なもの。ニコラウスの日が“ささやかな喜び”だとしたら、こちらは家族みんなで分かち合う、クリスマス本番の贈りものです。
初めてこの話を聞いたとき、クリスマスは当日だけのイベントではなく、少しずつ気持ちを高めていく時間そのものなのだと感じました。
店頭でも、クリスマスのギフトをお求めになる方が増えてきています。
クリスマスカンパニーでは、30年にわたりオーストリア・PERZYⅢのスノードームをご紹介しています。アルプスの水の入った小さな世界に雪が舞う中、サンタやスノーマン、動物たち、煙突掃除人など多彩なモチーフが手作業で丁寧に作られ、コレクションされている方も多い商品です。
今年は40周年の記念のオリジナルスノードームをご紹介していますが、店頭はもちろんネットでも選んでいただく方がたくさんいらっしゃって、この方々に支えられてお店が続いているのだなぁ、とありがたく思っています。
また、クリスマスモチーフが詰まった可愛いピルケースも人気です。手のひらの上に収まるサイズのメタルの入れ物で、サンタ、エンジェル、ペンギン、トナカイなど、クリスマスらしいモチーフは、どれにしようかと迷ってしまうほど。どこが開くかわからないユニークな形もあり「こんなところが開くのね」と、微笑んでしまうでしょう。小さくて清潔感があるので、飾る場所を選ばず、クリスマスのテーブルコーディネートにも最適です。
スノードームもピルケースも、ひとつでも十分に存在感がありますが、並べたときの景色に惹かれて、「どれにしようかな」という時間からそのままクリスマスの楽しみになっているわ、とおっしゃる方がいました。
当店ではこの2社の商品に関わらず、作り手の方々とのコミュニケーションを大切にしてきました。流行にとらわれず、本当に良いものを集める楽しさ、飾る喜びを少しでも多くの方に感じていただけるようにと、これまでお店を続けてきました。
様々な事情から、すべての商品を毎年揃えられるわけではありませんが、長く愛していただけるアイテムをこれからも丁寧に取り扱ってまいります。
2025年の日本のクリスマスは今週末にクリスマスパーティーを開く方が多いようです。クリスマス当日は、家族で静かに過ごす時間かもしれません。
そのそれぞれのシーンの中に、クリスマスカンパニーの贈りものたちが加わることができたら、幸せに思います。